チェシャの血は紅く:日向 初代当主を表示する


天目 炎耳
初代当主

日向

名前 日向 (ヒナタ)
職業 剣士
生年月日 1019年 4月 〜 1020年 12月(享年1歳8ヶ月)
メモ 初代当主の第五子。
『始祖の五兄弟』の末弟であり、末代に至るまで剣の道を追究し続け、また、次世代の子供達の導き手として勇家に寄り添い続けた『日家』の始祖。

最終的な身長は175cm。
一族に招かれて間も無い頃は小さな少年だったが、晩年には立派な日本男子へと成長していた。

初代当主が亡くなった翌月に来訪した子であり、きょうだい達からしてみれば母の忘れ形見。
招かれた時には既に母は居なかった寂しさに胸を痛める事もあったが、それを補って余りあるきょうだい達の愛に包まれ、歪む事無く健やかに成長する。
特に、乏しい感情なりに一生懸命に接し、訓練も付けてくれた勇の事は心から尊敬しており、日向の無邪気な表情もまた、勇により一層の心を学ばせた。
また、すぐ上の兄・敬慎とは揃ってヤンチャする事も多く、竜元に雷を落とされる事も多かった。

そんな彼が一族の宿命に目覚めるきっかけとなったのは、心から尊敬していた兄・勇の死であり、彼亡き後に来訪した甥にして兄の忘れ形見・勇永の存在だった。
自分と同じように一族の親を知らない勇永が不安がらないよう良き模範であろうと決意した彼は、その日から逞しい青年へと成長していった。

晩年、兄らを全員見送り、兄・敬慎の言葉に従い最年長として甥達を引っ張り導く存在となった彼は、甥達の成長や活躍を時には同じ戦場で、時には家に残り、優しくも力強く見守った。
次世代の子供達を見守り導く役目は、彼の息子・天似やその子孫達にも脈々と受け継がれ、彼の家系は、失意と絶望にまみれた宿命という暗い道を先陣切って歩む当主を温かく照らす、正に日輪のような存在となっていった。

そんな彼が最期に悔いと感じたのは、見守ってきた甥達に礼を言われる事はあれど、礼を言う事は思い返すほども無かった事であった。


天似