チェシャの血は紅く:敬慎 初代当主を表示する


風馬 慎兵
初代当主

敬慎

名前 敬慎 (ケイシン)
職業 薙刀士
生年月日 1019年 2月 〜 1020年 9月(享年1歳7ヶ月)
メモ 初代当主の第四子。
『始祖の五兄弟』と呼ばれるはじまりの子供達の三男で、後に大筒士と薙刀士の双流となる『敬家』の始祖。

身長は192cm。
恵まれた体格と相まって、一族の中でも屈指の大男。

父君である風神・風馬 慎兵から『慎』の字を賜り、家族を敬い思いやれる子になって欲しいという初代当主の願いを込めた『敬』の字を連ねて名付けられた。

初代当主が亡くなる前月に招かれた子であり、勇達からは彼がきょうだいの末っ子になるだろうと思われていた。
だが、初代当主が意を決しもう一度交神の儀を執り行った為、彼は下から二番目の弟になる。

きょうだいの中でも特に明るく、ころころと変わる豊かな表情は、初代当主(と、密かに勇)が抱いていた『また心無き子が生まれてしまうかもしれない』という懸念を完全に払拭させるきっかけとなった。
裏表の無いサッパリとした性格で、朱点に呪われた一族を良く思わない一部の京の民と時に感情のままに衝突する事も間々あったが、それもひとえに家族が大好きな証拠。
威圧感を与えそうな大柄な体格とは裏腹な、家族が大好きで人懐っこい人柄は多くの人々から親しまれ、イケメン・佑喜の存在に次いで一族が京の民に愛されるきっかけを作った。

そんな彼も家族の前では至って普通のヤンチャ坊主であり、京の娘らの好意を一身に集める佑喜にヤキモチを焼いたり、兄の薙刀や弓にイタズラをして母や竜元に大目玉を食らったりしていた。

だが、僅か二月しか共にいられなかった母との死別や、そんな母を知らない弟の来訪をきっかけに、鬼斬りの一族、また兄としての自覚が芽生え、鍛練や術の勉強にも進んで打ち込み、出陣では積極的に活躍、そして、弟・日向や後に来訪した甥達の良き兄貴としての器量を発揮していく。
そんな彼の血が流れている為か、彼の子孫達は総じて次世代の良き兄貴分(姉貴分)である事が多かったという。

しかし、短命の呪いを受けた一族に生まれた以上、彼にも死期が訪れる。
彼は弟・日向に、今までは自分が兄貴だったが、これからはお前が兄貴として遺される子供達を導いていけと、彼、そして彼の子孫が次世代の子供達の導き手となるよう伝えた。

息子・敬優の掴み所の無い変人っぷりに苦笑する事もあったが、大切な家族に囲まれ、愛らしい女神との間に授かった息子と過ごした一生に悔いは無く、上出来な人生だったと笑って礼を言いながら安らかに息を引き取った。


敬優