暦 一年の逆襲:一族史


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日付 出来事
1019年 4月 みんなで双翼院に出陣した。
初めての出陣だったけれど、姉様と兄様がばっさばっさと敵を薙ぎ倒していくから、中々出番が回ってこない。
見たことない武器や巻物を持ってる鬼がいたけれど、中々手に入らない。
唯一手に入ったのは怒槌丸の巻物だけだった。
1019年 3月 2代目当主 睦
バタバタと色々が終わって、少しだけ日常が戻ってきた感じがした。
建申兄様が元服した。交神相手は自分の長所を伸ばせる神様が良いって言ってた。
でも今月は限姉様の交神。お相手の熊祖権現様は「俺が全部面倒見てやる!」と豪快に笑っていたらしい。落ち込んでた姉様の笑顔が久し振りに見られて良かった。
1019年 2月 身体が重くて何だか怠い。風邪でも引いたんだろうか?
とりあえず今月も睦の訓練をつけたいから、3人に鳥居千万宮へ行ってもらうことにした。討伐強化月間だし、報奨金も多少貰えるだろう。
しかし、調子がわるい…あの怪しい漢方薬局にでもいこうか…

◆ 睦
父様が倒れた。
帰ってきた姉様達を迎えようとして倒れた。
そばにいた私に指輪を渡した。
姉さんと兄さんと一緒に頑張っていけ、と言われた。
姉様達と兄様が集まって、父様の枕もとでじっとしてた。
少しだけ父様が起きて「俺の屍を越えてゆけ」と言って、また目を閉じてしまった。それからもう、起きてくれなかった。
1019年 1月 年が明けた。
年明けとともに来たのは綺麗な髪の女の子だった。名前は睦にした。
子供達を連れて、記念に幻灯を撮りに行く。イツ花の掛け声は「さるのおしーり!」だった。俺と限以外はぽかんとした顔をしていた。
睦の訓練があるため、3人で討伐強化月間の九重楼へ行ってもらう。
3人で大丈夫か?と思ったが、呪いの首輪を振り回しながら帰ってきた。
天界に神がまた1柱戻ってきて、更に報奨金が1578両渡されたからかイツ花はご機嫌だった。
この月に誕生した一族
1018年 12月 3人の子供と共に九重楼へ。
立派な門のところで建申が「先々月はここにだるまみたいな鬼がいたんですよ!」と鼻息荒く説明してくれた。
楼の中に首輪の付いた烏天狗がいた。
倒して首輪を外したら、イケメンっぽい何かが見えた気がした。
ツブテの巻物を手に帰ったら、イツ花が「天界に神が戻った」と報告してくれた。その祝いなのか、俺の好きな鴨が食卓にたんと並んでいた。
1018年 11月 お父さん、また交神?と限に言われてしまったが、戦力増強のためにはしょうがない。留守を子供達に任せて出向く。
松葉ノお甲様は豪快な方だったが、そんなはだけてる女性の胸に飛び込むとかそんなことできない。神様って変わった方ばっかりなんだな…
1018年 10月 イツ花が天界から子供を連れてきてくれた。
大月と名付けて、今月は訓練をつけることにした。
九重楼に限と建申2人で出陣してもらったが、門番のような大鬼を討伐して帰ってきたのには驚いた。
あと何故か大量の木霊ノ弓が土産だった。4本もいらないよ…
この月に誕生した一族
大月
1018年 9月 限と建申と共に鳥居千万宮へ。
木霊ノ弓は建申の手によく馴染んだらしく、どんどんと鬼を射抜いていった。
限のブンブン刀も唸りを上げて、敵をばっさばっさと薙ぎ倒していく。
子供達の逞しい姿を見て嬉しくもあり寂しくもあり…
火車と花連火の巻物を入手できたし、良い討伐だった。
1018年 8月 限に建申の訓練をつけてもらい、交神の儀へ。
2度目…天界で保護?されていた時を含めると3回目の交神になる。
お相手は福招き美也様。
何かすごく猫っぽかった…というより猫だった。
1018年 7月 イツ花が天界から俺の子を連れてきてくれた。
曰く「屋根や木に上るのが好き」らしい。
名前は「建申」にした。
ひとまず訓練をつけるために限一人で出陣してもらった。
不安だったけれど、双翼院から水葬と蛇麻呂の巻物と「木霊ノ弓」を持ち帰ってきてくれた。
新しい武器に建申も喜んでいるようだ。
この月に誕生した一族
建申
1018年 6月 討伐強化月間の鳥居千万宮へ向かう。
お焔と防人と業の火の巻物と「ブンブン刀」という薙刀を手に入れた。
限が振るうと風切り音のようなものが聞こえた。
受け取れた報酬は1038両 中々悪くない討伐だった。
1018年 5月 戦力の増強も考えて、交神の儀を執り行う。
お相手は羽黒ノお小夜様。
「あんたも好きかい?」とはどういう意味だったのだろうか…
一瞬だけ見えた我が子は自分によく似た髪の色をしていた。